10/2(木) 06:29
今シーズンのベストゲーム候補
「彼らは素晴らしいチーム。本当に苦しめられた」
チャンピオンズリーグのグループリーグ第2節でレアル・マドリーに1-2で敗れたゼニトですが、スペイン王者の守護神イケル・カシージャスに試合後、こう言わしめたのです。
CL初挑戦ながら世界屈指の強豪に堂々と立ち向かったロシアの雄。この試合では4分にオウンゴールで先制されるも、エースのアンドレイ・アルシャヴィンを中心に、切れ味鋭いサイド攻撃を存分に見せ付けました。高い位置でボールを落ち着かせ、パス交換でリズムを作ると両サイドバックが絶妙なタイミングでオーバーラップ。分厚い攻めで、昨シーズンのリーガ・エスパニョーラ最少失点のDF陣を混乱させ、25分に同点とします。
ただR・マドリーも黙ってはいません。失点の6分後にきっちりと勝ち越します。その後も続くゼニトの攻撃を、11人全員で必死にしのぎながら、マイボールを確実につないだり、個人技で速攻を仕掛けるなど、相手の猛襲に応戦しました。
90分間一進一退の攻防が繰り広げられた今回の一戦。カシージャスの「見応えあるゲームで、観客は大いに楽しんだに違いない」との言葉どおり、本当に素晴らしい試合でした。今シーズンのベストマッチの一つになるのではないでしょうか。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)