編集部ブログ

10/23(木) 10:25
“ミランのベッカム”成功の予感
デイヴィッド・ベッカムが1月にミランへレンタル移籍するといううわさが浮上しました。一部ではミラン入団は既に決定したとも報じられています。

もともと、ベッカムはメジャーリーグサッカーがオフの間、欧州クラブの練習へ参加することを検討していました。ミランは以前からベッカムに興味を持っており、練習に招待するだけではなく、MLS開幕までチームの一員になるようオファー。

アドリアーノ・ガッリアーニ副会長は、カカー、ロナウジーニョ、ベッカムがそろう“ドリームチーム”の完成を熱望しています。その背景には、スタジアムの来場者数やグッズの売り上げの増加など、多くの経済効果に対する期待があるようです。

今回の件はベッカムにとっても、練習だけではなく実戦を経験出来る点は有益。クラブ、選手双方にとって良い契約と言えるでしょう。

問題はサイドMFを置かないミランのシステムにおいて、ベッカムが本領を発揮出来るのかどうか。ただ、カルロ・アンチェロッティ監督は「純粋なサイドの選手がいない」と必要性を口にしています。

更に、忘れてならないのは、近年のミランで唯一のサイドアタッカーとして活躍した元ブラジル代表MFセルジーニョの存在。セルジーニョは先発こそ少なかったものの、よりワイドなサッカーを展開するための駒として、重宝されていました。

セルジーニョとはタイプが違いますが、ベッカムもただ一人のサイドアタッカーとして、サイド攻撃を活性化させるなど、ミランの戦術に“幅”をもたらせるでしょう。動向は不透明ですが、“ミランのベッカム”に期待が高まります。
(勝倉/ワールドサッカーキング編集部)