【交通】タクシーではしっかり者アピール


治安が悪く、交通の便も良いとは言えないブラジルで、お世話になる機会が圧倒的に多いのがタクシーです。



でもタクシーって結構怖いですよね……。運転手はあまり信用できないし、何かあっても乗っちゃったら逃げられない……。タクシーの運転手に強盗、誘拐されるというのは稀だと思いますが、わざと遠回りしたり、メーターを回さず後で必要以上の料金を請求するなんてのは良くある事。



そんなタクシーへの不安をできるだけ少なくするカトリエ流のコツは、

【1】ちゃんとした乗り場から乗る事

【2】タクシーの外装で信頼度を見極める

【3】運転手にむけ、しっかり者アピール。



【1】ちゃんとした乗り場とは…

例えばこのような所。屋根や呼び出し電話付き、係員がいる所もあり、基本的には登録されているタクシーしか止まらないそうなので信頼度高めです。(といっても、登録されていないタクシーがいる時もあるので、Aを参考に選んでくださいね)。どこか出かけた時も、近くのタクシー乗り場を覚えておくと便利です。外から狙われる事もあるので乗り降りは速やかに、支払いはドアを開ける前に済ませましょう。



高めのレストランや大型ショッピングセンターでは、敷地内に係員のいるタクシー乗り場があるので、夜でも安心。



【2】タクシー乗り場がどうしても見当たらない時は……。タクシーの外装のゴージャスさで、信頼度をある程度見分けることができます。(州によってデザインやカラーは違いますが)

これは最も信頼できる空港タクシー。料金が普通より高めですが、安全なんですって。(空港からタクシーに乗るとき限定にはなりますが)。







次に信頼できるのが、車体にマークや文字が入っているタクシー。これは登録されている、会社に属している、という目印になります。運転手さんのずる賢さはそれぞれですが、身ぐるみはがされて…なんてことはないでしょう(笑)。







車体に何も書かれていないタクシーは個人タクシーなので危険。乗らないようにしてください。







写真は、路上で客待ちをしていたタクシー。前はタクシー会社のタクシー、後ろは個人タクシー。



【3】しっかり者アピールとは…私がブラジルにいる間につかんだスムーズにいくコツ(笑)

運転手さんに、自分はちゃんとメーターを見てるし、だいたい行き先までの距離や値段を知ってるよって事を、最初にアピールするのです。言葉が通じなくても、地図やガイドブックを指さしながら「〇〇キロ ネ?」(ネの意味は前回のコラム参照)。「〇〇ヘアイス ネ?」などと、細かく確認したり、メーターをチェックしたり。



また、深く考えずに「知ってる」「行ける」と言って、実は場所わかってませんでした〜なんて運転手もいる。悪気はないんでしょうけどね、いい加減な人が多いんです(笑)。なので少しでも「あれ?」と思ったら確認しましょう。



ちゃんと事前に調べてるからね、道も見てるからね、としつこくアピールすると結構おれてくれて、「君はちゃっかりしてるね、負けたよ〜」と、呆れ顔で付け値にしてくれたり(笑)







これがメーター。ちゃんと動かしているかチェックをお忘れなく。



それともう一つ注意が。タクシーに限らず、車の窓を開けているのは危険だと言われています。バイクでの強盗が多く、窓が開いていると狙われるようです。過去には、窓に肘をかけて運転していた人が、すれ違ったバイクに腕ごと時計を持って行かれた、なんていう恐ろしい事件があったようです。ご注意ください。


【プロフィール】
加藤理恵(かとう・りえ)
1985年7月29日生まれ。東京都出身。2005年にミスマガジン読者 特別賞受賞。07年に日本テレビ系「サッカーアース」 でアシスタントを務めるなど、ドラマやCM、バラエティなど多方面で活躍。母親は日系ブラジル人でブラジルとの二重国籍を持ち、ポルトガル語を駆使する。 サッカー好きが高じて4級審判員の資格を取得し、Jリーグ取材の裏話をサッカーキングで連載している。2012年シーズン、スカパー!のJリーグハイライト番組「マッチデー Jリーグ」のMC。

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